芸術祭公演にお越し下さりあの空間を一緒につくってくれた方々、そしてepa?のみんな、心からありがとうございました。一人ひとりがそこに居ることで生まれた場所でした。誰かが欠けていたらあの場はなかった。とても新鮮で、生きた空間・時間、関係にみちていて、ぼくはそんな場を生きることができてうれしかったなあ。他の誰でもなく、ぼくはそうだった。一人ひとりが、他の誰でもない自分の感動をもてたら、その感動そのものが空間を紡いだら、そういう願いを込めた作品でした。
一人ひとりがあの空間をつくったという体験が、何かしら今をたどる導になったらいいな。
そして今、芸術祭公演を終えて、終えたというよりか明けたという感覚です。一日が終って、次の朝がきているような。日々はつづいていく。昨日とは違う朝日がのぼってきている、そんな感じ。
この動きは滞りなく続けていくつもりでいて、続いています。改まってスタートを切るのではない、地続きの時間が流れている雰囲気がとてもいい感じです。水は海へ流れ出て終着ではない。ふぅーっと空に雲となって、降り、また川と流れて。とらえられない大きな流れの中で、ぼくらはそれを塞き止めず、流れ続けられるだろうか。先のことはわからないけれど。何がいい、悪いということでもなかったり、よくも悪くもということだったり。
ひとつ嬉しいことは、やりきれなかった悔しさを抱えている人がいないことです。一人ひとりそれぞれの感想、反省はあるかもしれないけれど、もっとこうできればよかったとか、顧みてもしょうがない過ぎたことに囚われている人がいない。振り返るにしても、今立って居るここから眺められる。みんな前とか、今居る場所に目を凝らしたり、上の空とかみてたりする感じが、素晴らしいな。
だれかにとって地に足着いていても、だれかにとって浮き足な作品づくりはしたくない。舞台芸術・身体芸術において、作品の媒体は他でもないこの身体と居る場です。その場はみんなでつくっている。これからもここが一人ひとりにとって、身をもった生の現場であることを祈ります。
おどったり描いたり声を出したり、縫ったり編んだり、照らしたり、音楽や楽器ができちゃったり...全力で今と遊んでいます。こんなぼくらと何かしたり、しなくても居てみようかなと思ったら、いつでも連絡くださいな。踏出すことで生まれ続ける着地点のような今を歩きいてゆきます。道で出会う石という道。わたしもひとつの石。
11月9日 演出・岡田直樹
epa13mau@hotmail.co.jp
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