「ふりつけ」とは何だろう。
ふりつけ【振り付け・振付】
—舞踊の所作を考案して演者に教えること。
(スーパー大辞林)
ぼくはダンス作品を見たり、ワークショップに行ったりしていつも「ふりつけ」という行為に違和感をおぼえつづけています。「ふりつけ」についてひとつ考えたことを書きます。
おどりは自分自身(肉体、思想など...)と、周辺(地面や空気、人や環境など...)との境界・つなぎ目にあらわれるかたち・動きだと思います。そのかたち・動きは身体の動きとしておどりになります。
おどりはその境界、つなぎ目をたどる・確認する行いと言ってもいいのかなと思う。
ぼくが「ふりつけ」としたいのは、あらわれたかたち・動き(境界・つなぎ目)を教えるのではなく、その境界・つなぎ目をたどり確認する術を一人ひとりが考えるきっかけを投げかけること。
投げかけるというのは、何かに向わなくてもできるところが魅力的です。
さらに魅力的なのは、どう反ってくるかわからないし、もしかしたら反ってすらこないかもしれないところです。ただ投げかける行為は、余白を生みだす行為とも言えるのではなかろうか。
そんな「ふりつけ」から生まれるかたち・動きは個性的なものになるはず。境界・つなぎ目をたどり確認するその術をさがすところから一人ひとりに委ねるのが、ぼくの「ふりつけ」です。
未踏の地はある。踏み込んでいないだけで、ある。
あるいは、踏み込んだ瞬間に生まれるのかもしれない。
いずれにせよ、薮を掻き分ける他ない。
9月7日 演出・岡田直樹
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